新聞掲載情報   ****


2022年12月13日
12月3日に開催された藤沢市社会福祉協議会主催のふれあいフェスタ展示会で「高齢者・視覚障害者・盲ろう者用LED付音響装置」を 「湘南経済新聞」に取材していただきました。


横断歩道前に設置する「高齢者・視覚障害者用LED付音響装置」が12月3日、藤沢市役所で行われたイベント「藤沢ふれあいフェスタ」で、藤沢市内では初めて展示された。
同装置は大阪市の篠原電機が開発。横断歩道の前に設置し、信号と連動させることで、LEDによる光や、スピーカーによる音響信号音、点字や活字に加え、振動で青信号を伝えることができる。平成29年度内閣府特命担当大臣表彰でも奨励賞を受賞した。
同社社会貢献推進室の兼崎曉美さんは「大阪や愛知、和歌山や福島や岩手でも導入実績がある。今回、イベント主催者に誘われて実物を見られる機会を作ることができた。支援機器は全国で統一されることで価値が高まる。神奈川県でも導入を検討してほしい」と話す。s




2022年9月30日
毎日新聞「けいざい最前線」に当社LED付音響装置が掲載されました。


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電気設備 挑む新分野
1961年の創業以来500点以
上の電気設備機器を開発・販売し、鉄道や電力などさまざまな産業を支えてきた篠原電機(大阪市北区)。近年は膨大な情報を管理するデータセンター関連に力を入れるなど、時代のニーズに応じた新分野に挑戦している。篠原基一郎社長(55)は「持続可能な開発目標(SDGs)やユニバーサルデザインへの貢献につながる商品開発に力を入れていきたい」と話す。【聞き手・谷田朋美】


一部抜粋
ー社会貢献を意識した商品開発に力を入れていますね。
◆社会のニーズに応えるとことを使命としてきました。横断歩道を渡る視覚障害者や盲ろう者、高齢者に配慮した信号装置「LED付音響装置」の開発もその一つです。
歩行者用信号機は横断歩道を渡った先にありますが視覚障害者からは「非常に見えづらい」との声が上がっていました。実は視覚障害者のうち全盲の方は
数%とされ、ほとんどの方を弱視だと言われています。青色表示を音で知らせる音響信号機もありますが近隣への騒音に配慮して早朝や夜間には作動しないようになっています。
これらへの対策が求められてきました。
ーそうした課題を「LED付音響装置」はどのように解決しましたか。
◆横断歩道を渡る手前に設置する高さ約120cmの柱のような形で車椅子利用者にも見えやすくしました。装置の歩道側と車道側にLEDが設置してあり、
既存の歩行者用信号機と連動して赤か青に点灯します。青信号になると音声でも誘導し加えて装置の上部が振動する仕組みになっています。
青信号の時間を延長できるほか音響信号の停止時間でもボタンを押せば音声を発するようになっています。
12年に全国で初めて大阪市で導入され現在では全国13ヵ所に設置されています。ハンディキャップのある方が安心して外出できるよう更なる普及に尽力していきます。

聞いて一言
「LED付音響装置」を取り付けた3カ所の交差点について、設置前後の5年間に交通事故発生件数を比べたところ人身事故が3割減り、中でも自転車や歩行者の事故は半減したという。視覚障害者や高齢者だけでなく子育て世帯からも「子どもが信号を確認しやすく安心感につながった。
」などと反響があったそうだ。誰もが使いやすいユニバーサルデザインは誰にとっても生きやすい社会につながる。篠原電機の今後の取り組みに注目していきたい。


2022年9月27日
日本経済新聞に当社LED付音響装置が掲載されました。

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交差点の「カッコー」、なぜポール型に
カッコー、カッコー・・・。渡ろうとした横断歩道の途中で思わず立ち止まった。
青になったことを知らせる電子音が聞こえてくる位置がおかしい。上から聞こえるものと思っていたが、大阪では下からが普通なのか。振り返ると、信号機の横の地面に黄色いポールが
生えていた。おまえはいったい何者なんだ。
音源の正体は腰の高さほどの太い棒に付いた丸いスピーカーだった。
JR大阪駅前を歩く人を次々につかまえて尋ねる。
「あのポールを知っていますか」30代の女性は「しっかりと見るのは初めて」
70代の男性は「視覚障害者のためだとは知らなかった」
大阪の風景に溶け込み過ぎたのか機能を正確に知る人は少ない。
大阪府警では「音響式ポール」と呼んでいる。信号が青になると音で知らせ、ポールの頂点についた点字で現在地と進行方向が分かる。
通常なら信号機の横についているスピーカーが大阪ではポール型になったようだ。府内の約1,200ヵ所の交差点に約4600本設置されている。
大阪府警が採用するスピーカー音は2種類ある。交通量の多い広い道路は「カッコー」、交通量の少ない狭い道路は「ピヨピヨ」と鳴る。
それぞれが交わる交差点では音の種類によってどちらに進めばよいか分かる。
なぜ大阪だけポール型が普及したのだろう。かつて大阪府警で勤務していた中西美紀男さんに話を聞いた。音響式ができる前の1970年ごろ
まず振動するポールが設置されたという。「岡山のメーカーが開発した振動式ポールが大阪のポールの原型になった」と説明する。
音響式ポールを製造する篠原電機(大阪市)の兼崎暁美さんは「岡山は点字ブロックの発祥の地なので関係があるかもしれない」とヒントをくれた。
岡山は点字ブロックの発祥の地なので関係があるかもしれない」とヒントをくれた。
岡山で点字ブロックを開発した三宅精一さんという人物が67年頃に振動蝕知式信号機というポールを製作した。手や白杖で触れ、振動で青信号になったことを
確かめられる「安全交通試験研究センター」(岡山市)の由利公弘さんは「記録によると振動蝕知式信号機は74年までに全国に設置され大阪府には253本あった」という。
振動式は青信号は分かるが進む方向が分かりづらい欠点があった。由利さんによると70年ごろから全国でスピーカーから電子音によって青信号を知らせるものが普及し始めた。
振動蝕知式信号機から音響式の信号機に切り替わるタイミングで大阪府警ではポール型の形を引き継いで音響式ポールを導入したということだ。
 これまでに音響式ポールは大阪で独自の進化を遂げた。兼崎さんによるとLEDの小さな掲示板が付いたモデルがあるという。音だけでなく掲示板に表示される色と形で信号の色を伝える。大阪府内では9ヵ所の交差点に32本設置されている。
LED付きの音響式ポールは岩手や福島、愛知、和歌山各県でも導入されている。岩手県では県立中央病院前の信号機の横に2018年に設置。岩手県警によると視覚障害者や高齢者の歩行者が多い交差点の安全確保のため導入したという。
大阪府高槻市に済む津田一さんが緑内障と白内障が進行し視覚に障害を持つ。それまでポールの存在をぼんやり意識していただけだったが今では音響式ポールのある道を選んで歩く。「今後も増えてほしい」と語る。
50年近く大阪の交差点を見守りながらも、存在を意識されていない音響式ポール。その起源を探ると、視覚障害者の安全を確保する知恵の歴史が隠れていた。まじまじと眺めると道を示し続ける役割を誇っているようにも見える(木村海大)



2022年1月20日
読売新聞富山版に当社LED付音響装置が掲載されました。
読売新聞富山版LED付音響装置
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「音・振動で青信号」検討
盲ろう者補助装置 県警、早期設置へ
県警は視覚と聴覚の両方に障害がある盲ろう者に配慮した信号補助装置の設置を検討している。これまで県内での設置はなく関係団体などが

「既存の信号機では判断が困難な人が多数いる。事故を減らすためにも設置してほしい」と望んでいる。




2021年10月13日
産経新聞に当社LED付音響装置が掲載されました。
産経新聞にLED付音響装置が掲載されました
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【安全な横断 音と振動でアシスト】


外出時にさまざまな困難を強いられる視覚障害者。なかでも道路の横断は、最も緊張を強いられる瞬間だ。横断歩道の向こう側にある歩行者信号は遠くて見えにくい。音響式の信号は時間帯によっては無音になっていることもある。これらの課題を解決しようと、信号の色を横断歩道の手前で信号の色を音や振動などで知らせる装置やスマートフォンアプリが登場。国連の持続可能な開発目標(SDGs)がうたう「全ての人に健康と福祉を」に向け、安全な横断の実現を目指した技術開発が続く。

自分の目で

 「横断歩道の信号はよく見えない。音が鳴る信号はありがたいけど、鳴らない所は人や車の気配が頼り。人通りが少ない場所は、車が来ていないことを信じて『えい、やあ』と渡るしかない」
 視野が狭くなっていく網膜色素変性症を50代後半で患い、今は全盲に近いという大阪市東住吉区の西村登代子さん(65)は話す。日差しや雨、街中にあふれるネオンなどでも信号の見え方は変わるといい、気が抜けない。
視覚障害者の横断を支える信号としては、音響式信号機が一般的。「カッコー、カッコー」「ピヨピヨ」などの音で、信号が青に変わったことを伝える。大阪府内では3月現在で約1620カ所の交差点に設置済みで、視覚障害者にとって心強い装置だ。だが、近隣への騒音に対する配慮から、夜間早朝は音が鳴らない設定にしている信号が多いという。西村さんは「せめて少しでも見えるうちは、自分の目で信号を確かめ、安心して渡りたいんです」と力を込める。

産経新聞にLED付音響装置が掲載されました

課題はコスト

 視覚障害者に役立つ装置がつくれないか――。電気設備の部品メーカー、篠原電機(同市北区)は、取引先から横断に苦労する視覚障害者の話を聞いたことをきっかけに製品を企画。2007年「LED付音響装置」を開発した。信号機の関連部品なども手掛けており、その技術を生かした。
ポール型で横断歩道の手前に設置し、至近距離からLEDで信号の色を知らせる。また、高さを約1.2mと低くしたことで、視認性が高まったという。視覚障害で視野が狭くなった人にとって、高い位置にある信号は焦点を合わせにくいためだ。
 また、音響式信号機と連動し、信号機からの音をスピーカーで流す。頭頂部が振動する機能もあり、耳の不自由な人が触って青信号かどうかを確かめることもできる。
 この装置を設置した「鶴見警察署前交差点」(同市鶴見区)で17年、近畿大と同社が視覚障害者らを対象に実証実験を行った。装置の存在を知らせず横断してもらったところ、7割はなじみのある音響式信号をきっかけに横断。その後、装置の利用方法を知らせると、その割合は逆転した。
 視覚障害者にとっては、事前に確認した方法でのみ横断することが安全のために必要だ。装置の役割を知り、安心したことで利用が増えたという。西村さんは「すぐ近くで見られる『信号』は便利」と話す。
 また、篠原電機によると、装置が設置された府内の交差点では、交通事故の発生件数が減少した場所もあるという。
 ただ、現時点で府内の導入事例はまだ9カ所。全国でも14カ所にとどまる。府警交通部は「機能性にも優れており、増設も検討はしているが、割高なので簡単ではない」といい、普及にはさらなるコストダウンも求められている。



アプリでも

 スマートトする試みも始まった。

産経新聞にLED付音響装置が掲載されました

 日本信号(東京都)が開発したスマホアプリ「信GO!」は、専用の通信機器が整備された信号機に近づくと、近距離無線通信「Bluetooth」を通じて信号の色を音声で伝えてくれる。青信号を延長で
きる白い押しボタン箱がある場所では、スマホ画面で延長操作も可能だ。

 日本信号によると、19年度からの2年間に、東北、関東、中部などの計約140カ所で、アプリに対応する通信機器が設置された。21年度はさらに約220カ所で設置される予定だ。大阪でも導入される見込みで「まずは障害者用施設や支援学校周辺の交差点などを想定している」(府警交通部)という。

 ただ、高齢者などでスマホの操作を苦手とする人も少なくないとみられる他、「右手で白杖、左手でスマホを持つと両手がふさがってしまう」と不安の声もある。

 交通の福祉政策などに詳しい近畿大の柳原崇男准教授は「真っすぐ横断することが難しい全盲の人向けには、横断歩道上に設けた突起で誘導する『エスコートゾーン』の整備も望ましい」と、信号関連の設備だけでなく、路面も含めた総合的なインフラ整備の必要性を指摘する。

 さらなる支援が求められる視覚障害者の道路横断。篠原電機・社会貢献推進室の兼崎暁美さんは「SDGsに向け、横断歩道を渡る視覚障害者らの困難さ、それを解決するための試みを広く知ってもらいたい」と話す。(北村博子)



2019年8月11日
北海道新聞にLED付音響装置が掲載されました。

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視覚障害者 改善求める
歩行者分離式信号は、右左折する車と横断歩道の歩行者が交わらないため、一般的な交差点より事故の危険性が低くなる。だが視覚障害者には歩車分離式だと知っていなければ危ない交差点だ。視覚障害者は車が動きだすエンジン音を頼りに信号の編かを判断することが多い。車側の信号が青になり車が動きだせば、歩行者側も青信号になったと勘違いしやすいという。
 視覚障がい者でつくる札幌市視覚障害者に福祉協会にはここ数年、歩車分離式交差点で「車の動きに合わせて渡ろうとした」との声が会員から多く寄せられている。事故になった例があるかは分かっていないが、会長の近藤久江さん(70)は「多くの会員がヒヤリとした経験をしている」と話す。
 先天性白内障で視力が弱い近藤さん自身も3年前、札幌の歩車分離式交差点で危ない目に遭った。普段使わない交差点だったため歩車分離式だと知らず、車の動きに合わせて横断歩道を渡りだし、「危ない」と後ろにいた人に腕をつかまれて引き戻された。「車が目の前をかすめていった。親切な人がいなければと思うと怖い」と振り返る。
 危険を少しでも減らそうと道外では弱視の人向けの補助装置の導入が一部で進んでいる。大阪市の篠原電機が開発した「LED(発光ダイオード)付き音響装置」で12年から設置が始まり現在は大阪市や盛岡市などの14箇所の歩車分離式交差点で導入されている。交差点の角々の支柱などの高さ1.2メートルほどに装着され信号機と連動して点灯し誘導音が流れる。「青です」といった音声を流すこともできる。通常の信号機より歩行者に近いため音が聞こえやすく。弱視の人でも見えやすいのが特徴だ。
 視覚障害者福祉協会は7月18日に札幌中央署に対し、補助装置を中央区の3ヵ所の歩車分離式交差点に設置するよう、昨年に続き2度目の要望を行った。近藤さんは「初めての交差点でも視覚障害者が歩車分離機式だと分かる仕組みがあればありがたい。補助装置の導入をきっかけに、視覚障害者に優しい交差点が増えていけばうれしいです」と話す。
 視覚障害者の安全な移動を研究する大倉元宏・成蹊大名誉教授(人間工学)は「歩車分離式交差点で渡り始めるタイミングが撮りにくい視覚障害者には信号の変化をより分かりやすく知らせる装置が必要だ」と指摘している。



2019年5月2日
点字毎日活字版にLED付音響装置が掲載されました。


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■安全意識高め、装置普及へ
弱視者や高齢者らにも役立つとして当事者たちの間で話題になっているのが「高齢者・視覚障がい者用LED付音響装置」大阪の機器メーカー、篠原電機が開発した。
 装置は横断歩道を渡る手前に設置。高さは約120センチで子供や車いす使用者からも見つけやすい。既存の歩行者信号機と連動して装置の両面にあるLEDライトが光る。盲ろう者にも利用してもらえるよう、青信号と連動して振動する装置を取り付けたタイプもある。設置箇所は大阪府内や福島県内など全国十数ヵ所とまだ少ないが視覚障がい者らから設置を望む声がある。
 神奈川県内の盲ろう者有志で作る『信号機委員会』も設置を目指して活発な活動を続けている。県内をはじめ大阪にも出向いて装置の体験会を実施。その内容をDVDにまとめて全国の盲ろう者団体などに寄贈して、周知に取り組んでいる。また神奈川同様に未設置の北海道でも視覚障がい者らが北海道警察へ設置要望を続けており、今後の動きが注目されている。


2019年2月19日
毎日新聞ネット版、毎日新聞朝刊に掲載されました


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音とLED、弱視者に配慮 「安心」の信号機体験
横浜で100人参加

弱視者らに配慮した信号装置「高齢者・視覚障害者・盲ろう者用LED(発光ダイオード)付き音響装置」の体験会が17日、横浜市神奈川区の反町公園と「はーと友神奈川」で開かれた。一般の人や視覚と聴覚の両方に障害がある盲ろう者ら約100人が集まり、見えやすい信号機を実感していた。
 開発したのは大阪の電気機器メーカー「篠原電機」。横断歩道を渡る手前に設置され、高さは子どもや車いす利用者に配慮して約120センチと低い。既存の歩行者用信号機と連動し、装置の両面に付いているLEDのライトが赤と青に点灯する。2012年に大阪市で初めて設置された。県内にはまだなく、設置数は全国的にも十数カ所と少ないが、弱視者らからは設置を望む声が高まっている。
 体験会は、視覚障害者らも判別できる信号機の設置を求めて県内の盲ろう者が集まった「信号機委員会」が開催した。反町公園に用意した装置を、午前には一般の人々に、午後には盲ろう者や弱視者、ろうあ者約10人に体験してもらった。
 視覚と聴覚の障害をもつ座間市の堀江昭一さん(66)は「自宅の近くに車がよく通る道路があり横断歩道を渡る時はいつも命がけです」と話す。2メートルくらい先は見えず、音が遠いと聞こえない。いつも周囲の人が渡り出す気配などを察知して渡るという。「少しでも安心して外を歩けるようこういう信号機が広まってほしい」と願う。
一般的な歩行者用信号機は横断歩道を渡ったところにあり、 高齢者や視覚障害者には非常に見えづらい。太陽光などでも全くみえないこともあり、信号の青色表示を音で知らせる「音響信号機」もあるが近隣への騒音になるとして早朝や夜間には止められてしまう。音響装置がない信号機もある。昨年12月には東京都内で視覚障害のある60代の男性が横断歩道で車にはねられ、死亡する事故もあった。当時信号は赤で青信号を音で知らせる装置は早朝のため止められていたという。今回の信号装置では音響装置の停止時間でも押せば鳴る。
 篠原電機によると大阪市内でこの装置を設置する前後の時期に歩行者と自転車の事故件数を比べたところ半減した横断歩道もあり、渡る手前に信号があるため赤信号に変わる直前に無理に渡る人も減ったという。同社の篠原基一郎社長は「ハンディキャップがある方々が安心して外出できるようこの信号機を普及させたい」と語る。



2018年5月20日
福島民報にLED付音響装置が掲載されました。


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視覚障害者らが装置の効果体験
福島で補助信号

 高齢者や視覚障害者が歩行者用の信号の色を確かめやすくする補助装置の効果を体験する取り組みが十九日、福島市入江町の福島赤十字病院北側交差点で行われた。
 視覚障害者らを支援する県ロービジョンネットワークが普及を目指し、県内で唯一、装置が設置されている同交差点で企画した。
 装置は発光ダイオード(LED)で点灯し、弱視者が信号機の色を確かめやすいよう約一メートルの高さにある。設置場所を低くすることで青信号の時に出る音も聞きやすいという。
 視覚障害者や支援者合わせて十二人が参加し実際に横断した。LED電球の見やすさや音の聞こえやすさを確認した。


2018年4月19日
点字毎日第1012号に高齢者・視覚障がい者LED付音響装置が掲載されました。


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支える人 兼崎 暁美(かねさきあけみ)さん(68)

見やすい信号機の普及

 弱視者にも見やすい信号装置がある。「高齢者・視覚障害者用LED付き音響装置」。高さは地面から1メートルほどと低く、横断歩道の手前に設置される。装置の両面にLED(発光ダイオード)が付いていて、既存の歩行者用信号機と連動して赤と緑のライトが切り替わって点灯する。視覚障害者用の誘導音も鳴る。使われているのは大阪府、和歌山県、愛知県、岩手県、福岡県の十数か所と今のところ少ないが、事故防止につながるとして他の地域でも設置を望む弱視者は多い。
 製造しているのは、大阪市内の電機機器メーカーで筒型の音響信号装置を手掛けてきた篠原電機。職員の兼崎さんは開発から携わってきた。営業も担当し体験会の企画も任されている。システムの設計や装置の組み立ては他に専門家がおり、兼崎さんは利用してくれる視覚障害者と会社を結ぶ。自然と役割分担ができた。装置の説明に全国を飛び回り、47都道府県一巡まであと三つ。「また来てほしい」と頼まれることもあり「もう一つ体がほしいくらい」と喜ぶ。
 開発のきっかけは同社に「信号機を見つけるのが大変」と弱視者から意見が寄せられたこと。新規事業を企画して進める部署の新設というタイミングとも重なった。「会社を支える事業に自分たちの手で育てていこう」との意気込みはあったが戸惑いも大きかった。視覚障害者と接したことがなかったからだ。視力が低いと遠くのものが見えにくいことは想像できたが「信号機をみつけにくい」ということが分からなかった。「自分の無知をさらすようで抵抗はあったが、分からないことは聞くしかない」よ当事者に聞いて回った。
 その結果、弱視者にとって横断歩道がいかに緊張を強いられる場所かと初めて気づいた。歩行者信号があるのは横断歩道を渡った側。視野の狭い人だと、まず自分の足元から横断歩道の端を順に目で追って渡った側にある信号機の柱の根元を見つける。そこから視線を頭上へと動かして赤や緑に光っている箇所を見つける。そして、また足元を見る。一度、視野から外れたら探すのは難しい。誘導音の鳴らない場所はより危険だ。「周りの人が動き出した気配を感じて渡り始めたらまだ赤信号だった」と話す人もいた。
 それならばとライトを横断歩道の手前に置いた。ライトは上下に並んでいて、上は四角い形で赤色に、下は丸い形で緑色に光るようにした。表示の仕方も「線よりも面の方が見やすい」という意見を生かした。「赤は四角く、青は丸く光る」と覚えておけば、色の判別ができない人も分かる。体験会を開いたとき、子供連れの女性から「この高さなら子供も信号を見つけやすい」と言われたり、車いす使用者にも喜ばれたりしたことは意外だった。
 たくさん売れるものではないのかもしれない。だが必要としてくれる人がいる。装置を体験した弱視者からはよくこう言われる。「長く続けて欲しい」。何よりもの励ましの言葉だ。普及には警察や自治体の判断が大きい。弱視者ら、設置を望む人の声を高めたい。使ってもらえれば良さは分かってもらえるの自負はある。視覚障害者をはじめ、眼科医らからも設置を後押ししてもらえたらと期待する。
【平井俊行】
【プロフィール】92年に入社。定年退職後も参事として装置の普及に力を尽くしている。趣味はゴルフと旅行。最近はマラソンにも挑戦している。



2018年3月29日
点字毎日第1009号に高齢者・視覚障がい者LED付音響装置が掲載されました。


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弱視者に配慮された信号機
岩手、福島にも設置

 弱視者に配慮した信号装置「高齢者・視覚障がい者用LED(発光ダイオード)付き音響装置」を設置する動きが広まりつつある。「赤」のときはライトが四角く、「青」なら丸く光るので形の違いからも信号が変わったことに気づきやすい。誘導音も鳴る。岩手県立中央病院(盛岡市)前に、このほど1セット新設された。今月末には福島赤十字病院(福島市)にもつく。装置を作っている篠原電機(大阪市)によると両県への設置は初めて。
 歩行者信号機は横断歩道を渡ったところにあり、遠くが見えない人には不便。同装置は渡る手前にあり、子供や車椅子使用者にも見つけやすいよう設置位置は高さ約120センチにしてある。ユニバーサルデザインの取り組みだとして内閣府からの表彰を受けた。
 岩手県では県視覚障がい者福祉協会が設置要望してきた。同協会の及川清隆理事長は「ますは装置のことを多くの人に知ってもらい、街のあちこちにつけてもらえるようにしていきたい」と話した。装置はこれらのほかに大阪、和歌山、愛知で既に使われている。【平井俊行】



2018年2月1日
点字毎活字版に高齢者・視覚障がい者LED付音響装置が掲載されました。


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バリアフリー・UD推進功労者表彰
弱視者用信号機が受賞
大阪の篠原電機が開発

 弱視者に配慮した信号装置を作っている篠原電機(大阪市北区)が内閣府の「第16回バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰」で内閣府特命担当大臣奨励賞を受賞した。「離れた位置にある信号機を見つけにくい」という弱視者の声を受け、横断歩道の手前に設置、音声とともに、知らせる。JR新大阪駅の桜橋口前など大阪府内7ヵ所、和歌山県1ヵ所、愛知県1ヵ所ですでに使われている。
 装置は、歩行者信号と連動して赤と青のライトが切り替わり
「ピッポー、ピッポー」の誘導音を鳴る。赤は四角、青は丸く光るので、形の 違いからも信号表示の変化がわかりやすい。審査では、設置位置が高さ約120センチと低いことも「子供や車椅子使用者らの安全確認にも役立っている」と評価された。
 同社では福祉機器展への出展などを通じて視覚障がい者に装置を体験してもらっている。同社事業推進室の兼崎暁美さんは「装置の普及には警察や自治体の理解が欠かせない。この受賞で設置を増やしたい」と期待する。【平井俊行】



2018年1月20日
道視連新聞に高齢者・視覚障がい者LED付音響装置が掲載されました。


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内閣府の表彰に関する嬉しいご報告

 私どもが推奨する最新型の歩行者用信号機
「高齢者・視覚障がい者用LED付き音響装置」が平成29年度
バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰内閣府特命大臣書冷笑を受賞されました。
 この場をお借りましたして受賞されました篠原電機株式会社様に対しまして心よりお祝いを申し上げます。誠におめでとうございました。
 ユニバーサルデザインのまちづくりを推進する同志として今回の朗報は大変嬉しく存じますと共に、道内の信号機にも一日も早く設置されますことを切に願うところでございます。


2016年11月20日
道視連新聞に高齢者・視覚障がい者LED付音響装置が掲載されました。


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2014年11月27日
介護新聞 毎週木曜日 株式会社北海道医療新聞社発行



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【活字版】

高齢者・視覚障がい者用LED付音響装置
電設機器や鉄道・交通信号機材等を開発・販売する篠原電機(本社・大阪市)は、高齢者・視覚障がい者用LED付音響装置を開発。2007年に都市交通・ユニバーサルデザイン等の学識経験者を中心とした「高齢者・視覚障がい者誘導システム検討委員会」を組織し、実用化に向けて普及活動を行っている。
現行の歩行者信号機は、横断歩道を渡った先に設置されたいるため
・高齢者や視覚障がい者にとって確認しづらい
・音響信号機の大半は早朝や夜間に誘導音が止められる
などの課題があった。
同装置は、歩行者信号機の補助装置として開発され、信号部分は弱視者に見やすく、健常者にはまぶしくない明るさのLEDを使用。スピーカーは現行より低い1メートルの高さにに設置されているため、聞き取りやすい。押しボタンスイッチにより(警察による設定)、音響信号停止時間帯でも音声で認識することが可能だ。
大阪府、愛知県では実証実験含め既に数か所設置。同社は「北海道でも警察や行政などに向けて、同装置の普及を図りたい」としている。
問い合わせは、06(6358)2657(担当・兼崎氏)
 


2013年1月17日(木)
点字点字毎日 第748号2013年1月17日木曜日版に高齢者・視覚障がい者用LED付音響装置が掲載されました。



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【活字版】
LED付き音響信号機
全国初の実用化 大阪・茨木
篠原電機(大阪市北区)が開発した新型信号機「高齢者・視覚障がい者用LED(発行ダイオード)付音響装置」が昨年末、大阪府茨木市のJR茨木駅前に設置された。視覚障がい者らに安心して横断歩道を渡ってもらおうと、ラジオ大阪が大阪府警に装置を寄贈。09年から大阪市鶴見区の鶴見警察署前交差点で試験運用されていた8基を除けば、全国で初めて実用化された。
 装置は直径17cm、高さ120cmの円筒形で、地面に埋め込むタイプと歩行者用信号機の支柱に取り付けるタイプがある。本体の車道側の面には誘導音用のスピーカーが設置されている。茨木駅前には両タイプを1基ずつ設置。信号表示灯は車道側と歩道側の両面にあり、赤信号は長方形、青信号は円形と形の違いからも信号表示の変化が分かる。装置を横断歩道の手前に設置することで、一般的に設置されている歩行者用信号機よりも高齢者や弱視者が赤や青の信号を確認しやすいという。


2012年12月25日(火)
産経新聞に高齢者・視覚障がい者用LED付音響装置が掲載されました。



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【活字版】
目の不自由な人が安心して歩けるようにラジオ大阪が音のでるLED付き信号機を大阪府警に寄贈し、大阪府茨木市のJR茨木駅前に設置された。
 スピーカーの上に目線の高さで赤・青のLEDが点灯する新型機。対面の信号機の色が見えない視力の弱い人でも、手前にあるため識別しやすいという。
 24火に開かれた渡り初め式に参加した京都市の視覚障がい者の男性(49)は「音も出るし色も見やすい。とても安心して渡れます。」と喜んでいた。


2012年9月28日
北海道新聞・千歳民放・生活情報誌「ちゃんと」
にに高齢者視覚障がい者LED付音響装置が掲載されました。

北海道新聞にLED付音響装置が掲載されました。 千歳民放にLED付音響装置が掲載されました。 ちゃんとにLED付音響装置が掲載されました。
北海道新聞 千歳民放 生活情報誌「ちゃんと」
活字文章はこちらから
画像クリックで全文表示されます。


2012年6月21日
点字毎日に高齢者視覚障がい者LED付音響装置が掲載されました。


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【活字文章】
LED音響信号機 好評につき増設へ 大阪府内の横断歩道

 高齢者や視覚障がい者らに安心して横断歩道を渡ってもらおうと、09年から大阪市鶴見区で実施試験が行われている「高齢者・視覚障がい者用LED(発光ダイオード)付き音響装置」が増設される見通しとなった。
 開発した篠原電機(大阪市北区)の聞き取り調査などによると、装置を横断歩道の手前に設置することで、一般的に設置されている歩行者用信号機よりも高齢者や弱視者が青や赤の信号を確認しやすいことが分かった。誘導音も「頭上からではなく、前方から聞こえるため進行方向がわかりやすい」と全盲の視覚障がい者にも好評だった。これまで3年間、鶴見警察署前の交差点のみで試験運用されていたが、試験結果を踏まえ、大阪府警では歩行者用信号機の補助装置として府内の設置箇所を増やしていく。
 装置は直径17cm、高さ1mの円筒形で、地面に埋め込むタイプと歩行者用信号機の支柱に取り付けるタイプの2種類がある。本体の車道側の面には誘導音用のスピーカーが設置されている。



2012年5月21日

日本消費経済新聞にLED付音響装置・超音波パラメトリックスピーカーが掲載されました。

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2012年3月17日

静岡新聞にLED付音響装置が掲載されました。

最新信号機スピーカー体験


経済新聞にLED
静岡新聞にLED付音響装置が掲載されました。
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県中部の視覚障害者や支援者など7団体で組織する「中部バリアフリー推進協議会」は16日、視覚障害者が確認しやすい信号機用の音響装置「パラメトリックスピーカー」の体験会を静岡市葵区で開いた。
 同装置は縦、横各20センチ、奥行25センチの最新式スピーカー。既存の装置よりも音の拡散が少なく、視覚障害者が方向を確認しやすいという。
 体験会には全盲や弱視の視覚障害者約10人が参加。三脚を使って装置を約2メートルの高さに設定し、メロディーを流して音を体感した。参加者は「聞きやすい」「まっすぐ歩ける」などと感想を述べあった。同協議会は今後、警察などに同装置の導入を働きかけていく。



2012年3月16日

日本消費経済新聞にLED付音響装置が掲載されました。

最新信号機スピーカー体験


経済新聞にLED
日本消費経済新聞にLED付音響装置が掲載されました
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【一部抜粋】

目の不自由な人に優しい信号音響装置開発
視覚障害者や高齢者らが安全に横断歩道を渡れるよう工夫した音響装置を篠原電機株式会社(大阪市)が開発、設置を目指している。
 これまで信号機と同調する音響装置は設置されているが、近隣への騒音の配慮から、早朝や夜間に誘導する音が止められているケースがあった。
 同社が開発した装置はLEDを採用、視認性が高く、目の不自由な高齢者や視覚障害者が、青や赤の信号を判別しやすいようにした。
 大学や盲学校の協力で視認性試験をしたところ、歩行時の安全性が向上したと感じた人がほぼ9割を占めた。
 同社はこうした実地試験結果をもとに警察に対して設置を要請、現在、大阪市内の鶴見警察署前の交差点で実地試験を行っている。警察庁が設置について検討している。
 これまで3年にわたって実地試験を行っているが視覚障害者や高齢者におおむね好評という。中には「子どもの目線に表示があるので安全だ」というお母さんの感想もあった。





2011年2月28

「網膜色素変性症(RP)」の治療法の確立と生活の質(QOL)の向上をめざして活動を行っている「もうまく基金」へ寄付致しております。
産経新聞「網膜色素変性症に理解を」

「網膜色素変性症(RP)」の治療法の確立と生活の質(QOL)の向上をめざして活動を行っている「もうまく基金」へ寄付致しております。
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2010年12月5

産経新聞ににLED付音響装置が掲載されました。

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横断歩道安心して渡れます
東住吉でLED付き音響装置体験
 高齢者や視覚障害者に安心して横断歩道を渡ってもらおうと「LED(発光ダイオード付き音響装置」の体験会が4日、大阪市長居障害者スポーツセンター(同市東住吉区)で開かれ、「東住吉障害者フレアイフェスティバル実行委員会」の会員ら約20人が参加した。
 この装置は、横断歩道の手前の違い距離で確認できるよう開発された新しいタイプの補助信号機。直径約17センチ、高さ約1メートルの黄色い円筒状で側面に太陽光など反射の影響を受けにくいLED信号表示灯と押しボタンスイッチなどが取り付けられている。
 弱視者や高齢者は太陽光の反射の加減などで歩行者用信号が見えないことがあり「信号の表示を確認するのが難しい」などの声があがっていた。
 この日は、装置を開発した篠原電機(大阪市北区)の担当者から説明を聞き、実際に新型の信号を体験した。参加者たちは「本体に蛍光塗料を塗れば夜間でも目立つ」「装置をみつけやすいよう誘導ブロックなども設けてほしい」など意見を出し合った。
 大阪市城東区の会社員、川田佳子さん(51)は「信号が分からない恐怖がなくなれば、安心して横断歩道が渡れます」と話していた。




2010年11月26日

日本経済新聞ににLED付音響装置が掲載されました。

日本経済新聞にLED付音響装置が掲載されました
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形でも信号認識
「周りの人が動き出したので渡ろうとしたら、まだ赤信号で怖い思いをした。」大阪市東住吉区の西村登代子さん(54)は弱視のため、太陽光の反射の加減で歩行者用信号が見えなくなることがしばしば。道路の横断は緊張を強いられるという西村さんが細菌、期待を寄せている装置がある。
 大阪府警が昨年6月、同市鶴見区の交差点の信号機脇に試験的に設置した補助装置。太陽光など反射の影響を受けにくい発光ダイオード(LED)を使い、赤信号を四角、青信号を円形にし、色と形で認識できる。
 装置を開発した篠原電機(同市北区)の担当者は「各地で試した視覚障害者には好評。装置の高さも1メートル未満と低く、高齢者や子どもにも見やすい」と話す。
 より安全で利用しやすい道路環境をどうして構築していくか。官民の知恵が問われている。



2010年6月3日

毎日新聞 点字毎日活字版にLED付音響装置が掲載されました。

毎日新聞点字毎日にLED付音響装置が掲載されました
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【一部抜粋】
LED付き音響信号装置

くっきりと見やすいLEDライトを使用
 装置は歩行者用信号機の補助装置として、INBプランニング・篠原電機・キクテックが共同開発した。地面に埋め込む「埋め込み型」と歩行者用信号機の支柱を抱え込むようにして取り付ける「抱え込み型」がある。衝撃吸収性に優れ、さびに強いゴム製で本体の色は鮮やかな黄色を採用した。
 歩道側からみると、頭頂部分が手前にやや傾斜しており、斜面には地名などと点字で記した金属製のプレートを付設。また、本体側面には「音楽が鳴り出してから渡ってください」という 点字の注意書きのほか、LEDライトを使った信号表示灯や青信号の点灯時間を延長する押しボタンがある。信号表示灯は上が赤信号、下が青信号。赤信号は20個のLEDライトを長方形に並べ青信号は25個のLEDライトを円状に配置した。一方、車道側の面には同様の信号表示灯のほか誘導音用のスピーカーが設置されている。
 現在、一般的に設置されている歩行者用信号機は歩行者から見て設置場所が遠く頭上よりも高い位置にある。そのため弱視者や高齢者らが信号の表示を確認するのが困難だった。さらに懐中電灯のように電球の後ろ側に反射板を置いて色ガラスを照らす従来の信号機では日光が直接反射板に当たると赤信号なのに青信号もついているように見える状態が起こることもあった。
 これに対し、LED付き音響装置では反射が少ないうえ、地面から90センチほどの高さに表示灯の位置があるため、高齢者や背の低い子供にも信号が確認しやすい。また「赤は長方形、青は円形に光る」と覚えておけば色の識別が困難な人も横断歩道を渡りやすい。

実用化へ当事者の声高めたい

 同社ではこれらの研究や機器開発の成果を福祉機器展などで紹介している。弱視者をはじめ、高齢者らからも「信号の色がくっきりとしていて見易い」「どうすれば交差点に設置してもらえるのか」など好評だ。開発者らは「できるだけ早く実用化できるよう地域住民や自治体に働きかけたい。将来は盲ろう者が触って分かるような機能も検討したい」と言い視覚障害者団体などからも各自治体に実用化を働きかけてほしいと話している。なお同社では信号装置の体験会も行う。







2010.04.28
空調タイムスに
LED付音響装置が掲載されました。


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交差点に
高齢者・視覚障害者用LED付音響装置
大阪府で全国初の社会実験


 大阪府内で高齢者や視覚障害者にやさしい信号装置の社会的実験が全国に先駆けて始まっている。大阪市内の鶴見警察署(鶴見区)前の交差点にこのほど高齢者・視覚障害者用「LED付音響装置」が8基設置された。実験的に実用性について検証中。前高1メートルほどの黄色い円筒(ポール)状の装置で通常の信号機の補助的役割を担う。高齢者や視覚障害者などの弱視者が安全に横断できる装置だという。
横断歩道の手前に設置した。歩道側に点字板、LED信号表示灯、押しボタンスイッチなどがあり、車道側に拡張スピーカーとLED信号表示灯がある。同装置は篠原電機(本社・大阪市北区)、キクテック(本社・名古屋市)、INBプランニング(本社・愛知県大府市)が共同開発したもの。篠原電機の提案に基づき、現在大阪府警で効果の検証が行われている。
 全国で主流の歩行者用信号機は、弱視者が横断歩道に立った場合、設置場所が遠い上、高所にあることが多い。おのため弱視者にとっては視認性が不十分との指摘がある。また音響信号機は近隣住民への騒音に対する配慮から早朝や夜間は多くの交差点で誘導音が止められてしまう傾向がある。対してLED付音響装置は設置場所を交差点手前の低い場所とし、しかも黄色いポールが異彩を放っている。弱視者や背の低い小学生にもしっかりと認識できる。ポールの信号表示灯はLED表示のため、信号の色がくっきりと浮かび上がる。遠方からでも識別が容易だ。備え付けの押しボタンを押すと早朝や深夜であっても誘導音による信号案内を行う。
 篠原電機事業推進室によると「視覚障害者向けの展示会などにLED付音響装置を出展したところ、弱視者から『これを交差点に設置してもらうにはどうすればよいのですか?』という質問が多く寄せられている」という。同社では「できるだけ早期に全国各地に導入してもらえるよう、地域住民や地方自治体に働きかけていきたい」とコメントしている。

 

   
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