高齢者や視覚障がい者（弱視者）の方にとって、
視認性が不十分

時間帯により交差点で誘導音が止められる

現在の歩行者信号機は設置場所が遠く、高齢者や視覚障がい者（弱視者）の方にとって視認性が不十分との指摘があります。

音響信号機は近隣への騒音に対する配慮から、特に早朝や夜間は、多くの交差点で誘導音が止められてしまいます。

車の走行音、エンジン音を頼りに横断しており、
大変危険です

横断歩道の手前に設置すれば確実に情報を
伝達可能です

音響信号機の誘導音が止められている時間帯は、視覚障がい者の方は、車の走行音、エンジン音を頼りに横断しており、歩行者のみならず自動車にとっても大変危険です。

平成25年には全国民の約4分の1(約3,000万人)が65歳以上の高齢者になります。また、視覚障がい者は全国に200万人と推定されている。その9割弱の方が弱視者です。横断歩道の手前に信号の補助装置を設置すれば確実に情報を伝達可能です。

平成19年4月に都市交通・ユニバーサルデザイン・交通心理学専攻の学識者らを中心に構成された「高齢者・視覚障がい者誘導システム検討委員会(略称:IGS委員会)」が発足し、このIGS検討委員会により様々な実証実験及びアンケート調査を実施いたしました。
3年間の試験設置を含め、高齢者・視覚障がい者の方に有効であることが検証されました。
さらにLED灯器が子供や車いすの方の目線に近い位置であるため、信号を確認しやすいことと、音響音スピーカーが1ｍの高さであることが、音を頼りにわたられる方にとって現行の高い位置より聞き取りやすいことも検証されました。